【告知!参加者募集!】7月31日(日)午前10時〜「若手研究報告会」(対面+オンライン開催)

日時:7月31日(日)10時〜12時
※9時50分に開場します

場所:かたらいの道 市民スペース 第二会議室
(JR三鷹駅北口から徒歩3分ほど)
https://www.musashino.or.jp/katarai/index.html

オンライン:Zoomを使用

コメンテーター:小林真理先生

発表者1:齋藤梨津子(シンガポール国立大学大学院)

題目:
アート・プログラムに付設される託児サービスの調査設計―母親と子どもの権利に立つ文化政策を再考する視点から―

概要:
アート・プログラムに付設される託児サービスの調査設計について発表を行います。現代日本における託児は、母親の就労に伴い「保育に欠ける」子どもを預かる場合を想定していることが多く、就労等の理由がない場合、子どもの面倒は母親が見ることが期待されます。理由を問わず子どもを預かる公的な支援メニューもありますが、預けたい親のニーズに対し託児(ケア)の担い手は不足しており、制度はあっても利用が困難な状況です。そこで、母親の視点・体験も、子どものそれも大切にしながら、ケアの責任とケア労働の分配を文化政策の文脈から考察すべく、託児サービスの調査を計画しました。この調査は「あそび(余裕・余白・ユーモア)」を残しつつ、子育てを社会化・脱家族化する実践的な方法を探る基礎研究と位置づけています。託児サービスを備えた文化施設および文化施設や、アート・プログラムで託児サービスを行う団体の中から特徴的な事業を実施している事例を選び、インタビュー調査を行う予定です。調査方法や対象について、ご参加の皆様からご意見をうかがいたく存じます。

 

発表者2:中村まい(お茶の水女子大学大学院)

題目:
阿波踊りの安定した運営に向けた提言構築に向けて

概要:
徳島市の阿波踊りの運営は2018年に徳島市観光協会の破産申告を契機に混迷期に突入しました。今後の安定した運営に向け、どのような角度から提言が可能なのかを考えていきたいです。報告では、これまでの運営の混乱の経緯とそこにおける問題点を提示し、担い手に着目した運営の視点を保つためにはどうすればよいのか、議論していきます。主に理論的な背景をどう補強すればよいのか、皆様からご意見を伺いたいです。